メイドインジャパンのカスタムオーダー腕時計ブランド「ノット(Maker’s Watch Knot)」。海外生産の時代の波でほとんど失われてしまっていた日本の時計づくりを、世界に通用するブランドとして復活させた。ものづくりへのこだわりを追求したクラフトマンシップをユニフォームでも体現したい。そんな想いから、シタテルとのコラボレーションでこだわりのコットンシャツが生まれた。 ノット(Maker’s Watch Knot)

日本の腕時計シーンに突如現れた注目のメーカーズブランド

様々なメディアでも話題になっている新進気鋭の腕時計ブランド「Knot」。吉祥寺のギャラリーショップからスタートし、表参道や神戸、そして台湾にも直営店がオープンするなど、全国・そして世界に多くのファンを増やしている。 人気の理由は、メイドインジャパンの品質の高さに対して1万円代~と親切な価格帯、そして約8000通りの組み合わせができるフェイスとベルトの自由自在なカスタムオーダー。直営店ではスタッフのアドバイスをもらいながら、老若男女さまざまなお客さんが、じっくり自分だけの時計選びを楽しんでいる。 ノット(Maker’s Watch Knot)のメイドインジャパンのユニフォーム

ブランディングとしてのメイドインジャパンのユニフォーム

携帯電話が普及した今、腕時計は単に時間を見るためよりも、腕元の「リストウェアファッション」を楽しむためという意味合いが強くなった。Knotは、ファッションコーディネートやシーンに合わせてベルトを変えるなど「今日の服に、今日の時計。」というコンセプトを提案している。 「そのコンセプトを体現しようということで、これまではスタッフも私服でお店に立っていたのですが、店舗も増えてきたので、ブランディングの観点から統一感を持ったユニフォームを作ることにしました」。 今回ユニフォームの担当をされた、ブランディングや店舗などをディレクションする佐藤悠さんは、社内で議論を重ねてようやく作ることを決めたと話す。 時計の部品

シンプルな中にもこだわりを詰め込んだものづくり

Knotのブランドカラーであるグレーの生地は、誰が着ても綺麗に着こなせるように、たくさんのグレーの中から色を選び、ハリのある質感の素材をチョイス。ブランドロゴの刺繍は、襟の開け方や髪で見えなくなってしまわない位置を考えた。 一番のポイントは、袖丈。リストウエアモデルであるべきだからこそ、腕時計が美しく見える絶妙な九分袖に、腕まくりもしやすいボタン位置を設計。シンプルなユニフォームの中にも、こだわりが随所に隠されている。 「スタッフの着ているところを想像しながら作っていたので楽しかったです。できあがってからは、スタッフもそれぞれ蝶ネクタイやアクセサリーをつけてみたり、スカートやボトムスを合わせるなどコーディネートを楽しんでますね」(佐藤さん)。 ノット(Maker’s Watch Knot)スタッフ

世界に誇るべき質の高いものづくり

国内の量産腕時計メーカーとしては、Knotが約80年ぶり4社目だと言う。そのくらい難しい腕時計業界で、スタートアップとしてメイドインジャパンのブランドを立ち上げるのはそう簡単なことではなかった。 アパレル業界と同じように、時代の波でほとんどを海外生産に移され、国内には工場や職人がほとんど残っていなかったのだ。そんな中から、元々は腕時計の組立をやっていた工場や、ベルトを作ってくれる工場を苦労して探し回り、Knotのビジョンに共感してくれた職人たちの協力により、世界で勝負できるジャパンメイドの腕時計ブランドが誕生した。 佐藤さん 「直接パートナー工場で作り、直接売るというビジネスモデルでやっているので、質の高いものをこの価格で提供できる。まずは日本人に、そして世界にも日本の時計の良さをもっと知ってもらいたいです。まだ世の中に知られていない日本の高品質なものづくりを、もっと世界に出していきたいですね」(佐藤さん)。 佐藤さんのお話は、sitateruにおける服づくりともリンクする部分が多い。世界で勝負できるクオリティを、シンプルなサプライチェーンでより多くの人に届ける。それはものづくりにおいて、作り手、買い手、ブランドの三方良しのサステナブルな未来を創っていくだろう。 ノット(Maker’s Watch Knot)のアイテムとユニフォーム